SIMカードって何？(基礎知識編)｜格安SIM・格安スマホ特集

前回の内容のまとめ

前回の内容を簡単にまとめると…。

・SIMカードとはキャリアと契約している身分証明書のようなもので、SIMカードには電話番号などの契約者に繋がる情報が記録されている。
・SIMカードがスマホに装着されることではじめて、そのスマホがどの契約者であるのかを認識されて、電話などのキャリア（通信会社）が提供しているサービスを受けることができるようになる。
・SIMカードには規格（種類）があり、メーカーや機種ごとに採用されている種類が違う。

という内容でした。そして最後に…。

・同じ規格のSIMカードを採用しているスマホ同士であれば、SIMカードを差し替えれば使えるようになるかというと、そうではない。
という内容を掲載しました。

そしてその理由のキーワードになるのが「SIMロック」で、今回はそのSIMロックについてのお話です。それでは早速具体例を見ながらSIMカードを入れ替えた場合についてのお話していきます。

SIMカードの規格が同じで、キャリアも同じスマホへSIMカードを移すと…

SIMカードは、製造メーカーや機種ごとに使われている規格が違うことは前にも触れました。
それでは同じSIMカード規格、そしてキャリア（ドコモ・au・ソフトバンクなどの通信会社）も同じスマホの例をとって、SIMカードを差し替えるとどうなるでしょうか。
実はこの場合、キャリアによってその結果が若干異なってきますので、各キャリア「ドコモ」「au」「ソフトバンク」にわけて説明していきます。

【ドコモ・ソフトバンクの場合】
同キャリアのスマホ端末で、SIMカードのサイズが同じであれば、自分でほかのスマホにSIMカードを入れ替えれば使うことができるようになります。ちなみにSIMカードのサイズが違う場合でも、SIMカードの再発行手続き（SIMカード代も含めて手数料が必要）をすれば使用できます。
【auの場合】
auの場合は、新品の携帯電話に初めてSIMカードが認識された時点でカードのロックがかかり、そのカード以外は受け付けなくるため、自分でSIMカードを差し替えても使用することができません。ですが、auショップでこのロックを解除「ICカードロッククリア（手数料が必要）」をしてもらうことで使用が可能になります。

同じキャリアのスマホの場合、同じ規格のSIMカードのスマホであれば、SIMカードを入れ替えればそのスマホは使えるようになります。（auの場合はショップでの手続き・手数料が必要）

SIMカードの規格は同じだが、キャリアが違うスマホへSIMカードを移すと…

SIMカードは、製造メーカーや機種ごとに使われている規格が違うことは前にも触れました。
それでは同じメーカーの機種、けれども提供しているキャリア（ドコモ・au・ソフトバンクなどの通信会社）が違うスマホの例をとって、SIMカードを差し替えるとどうなるかというのを見てみましょう。

同じメーカー・機種ならば、当然SIMカードの規格も同じなのでSIMカード自体はきれいに装着することができます。ですが結論から言うと、異なるキャリアのスマホにSIMカードを差し込んでもそのスマホは使うことができません。

何故使えないかというと、各キャリアから提供されているスマホには、SIMカードを差し替えても他事業者の回線サービスを利用できないように、端末自体に制限をかける仕組みである「SIMロック」という処置がされているからです。

つまりSIMロックとは、他のキャリアに消費者が流出しないための措置ともいうことができ、SIMロックが外せない場合は、同じ規格のSIMカードのスマホでも、キャリアが異なると、スマホ端末ごと買い換えなければ使うことができないという事になります。

次回予告

「SIMロックとは、同じキャリアのカードしか利用できないように、スマホなどの端末自体にかけられている制限のこと」という説明をさせていただきましたが、そもそも何故このようなロックが端末にかけられるようになったのでしょうか。次回は、スマホになぜSIMロックがかけられているのかについて掲載します。