スマホの「パケット料金」とは…
パケット料金とは、Webサイトやメール、情報サービスなどを利用した時のデータ通信にかかる料金です。通話料金は通話時間によって加算されていきますが、メールやインターネットでの文字・画像・動画のデータ通信の場合は、時間ではなく、データ量で加算されていきます。
パケットとはデータを一定の容量ごとに区切った小さなまとまりのことで、1パケットの通信にかかる料金は各キャリアや料金プランによって異なりますが、おおよそ0.1~1円くらいになるそうです。
このパケット料金に関しては、通常どれだけ使っても一定の料金になるプラン(パケット定額プラン)に加入することになります。ここではそのパケット定額プランについて見ていきましょう。
2014年 新料金プランのパケット定額プラン
2014年に各キャリアから提供された新料金プランの特徴のひとつがパケットの「上限通信量」を自由に細かく選択できるということです。
3大キャリアのうち、ドコモ・ソフトバンクは「2GB/5GB/10GB/15GB/20GB/30GB」の6種類から、auは「2GB/3GB/5GB/8GB/10GB/13GB」の同じく6種類から選択できるようになっています。
「上限通信量」とは何なのか?まずはこの「上限通信量」についてみていきましょう。
「上限通信量」とは…
「上限通信量」とは、通信速度制限(送受信時最大128Kbpsに制限)がかかる一月の上限データ通信量のことを指します。現在のパケット定額プランは、どのプランも一定の通信量を超えると通信速度制限(送受信時最大128Kbpsに制限)がかかるようになっています。実際に知り合いのスマホがこの速度制限がかかったときにそのスマホを使わせてもらいましたが、ビックリするほど反応速度が遅くなっていました…。旧プランでは、この「上限通信量」は主力を「7GB」にしてあまり選択の余地はないプランでしたが、新料金プランでは主力を「5GB」にした上で、さまざまな容量を選択できるようになっています。
データ容量の共有・繰り越し
また、このデータ容量は家族などで共有できるようになっています。ドコモ・ソフトバンクでは代表者が契約した容量を他の子回線でシェアできるサービスをスタートしており、auは2014年12月にスタート予定のお互いの容量をリアルタイムに贈りあえるサービスを打ち出しています。
その他ソフトバンクでは、余ったデータ容量を翌月に繰り越せるサービスも提供しています。
新料金プランの料金内容・比較(ドコモ・au・ソフトバンク)
docomo | au | SoftBank | |
---|---|---|---|
2 GB | 3,500円+税 【1GBあたり 1,750円+税】 |
3,500円+税 【1GBあたり 1,750円+税】 |
3,500円+税 【1GBあたり 1,750円+税】 |
3 GB | ― | 4,200円+税 【1GBあたり 1,400円+税】 |
― |
5 GB | 5,000円+税 【1GBあたり 1,000円+税】 |
5,000円+税 【1GBあたり 1,000円+税】 |
5,000円+税 【1GBあたり 1,000円+税】 |
8 GB | ― | 6,800円+税 【1GBあたり 850円+税】 |
― |
10 GB | 9,500円+税 【1GBあたり 950円+税】 |
8,000円+税 【1GBあたり 800円+税】 |
9,500円+税 【1GBあたり 950円+税】 ※10GBお徳キャンペーン時 8,000円+税 【1GBあたり 800円+税】 |
13 GB | ― | 9,800円+税 【1GBあたり 754円+税】 |
― |
15 GB | 12,500円+税 【1GBあたり 833円+税】 |
― | 12,500円+税 【1GBあたり 833円+税】 |
20 GB | 16,000円+税 【1GBあたり 800円+税】 |
― | 16,000円+税 【1GBあたり 800円+税】 |
30 GB | 22,500円+税 【1GBあたり 750円+税】 |
― | 22,500円+税 【1GBあたり 750円+税】 |
共有 | ○※1 | △※2 | ○※3 |
繰越 | × | × | ○※4 |
※1「シェアパック」
シェアグループという主回線契約者から三親等までの範囲でくめるグループ(ファミリー割引が組める範囲)でパケットをシェアできるサービス。料金は代表者が選択した容量のプランに応じた金額を負担し、その他の子回線の方々は「シェアオプション月額定額料」として500円/月(税込540円/月)の負担になります。
詳しくは→ docomo公式サイト:新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」参照
※2「データギフト」【2014年12月開始予定】
それぞれの回線で指定のプランに加入していて、「一括請求/KDDIまとめて請求グループ」または「auスマートバリューグループ」に登録している契約者同士で、データ容量(0.5GB単位)を追加料金なしでリアルタイムに贈りあうことができるサービス。
詳しくは→ au公式サイト:auの新料金「カケホとデジラ」参照
※3「家族データシェア」「2台目データシェア」
家族もしくは一人で、親回線契約が大容量パック(10GB・15GB・20GB・30GB)の定額パックに加入している契約者が、子回線1台につきデータシェア月額使用料
500円/月を負担することで、データ量をシェアできるサービス。(最大9回線まで)
詳しくは→ SoftBank公式サイト:新料金プラン「スマ放題」参照
※4「データくりこし」
5GB以上の定額パックに加入している契約者が、余ったデータ量を100MB単位(1000MB=1GB)で翌月に繰り越せるサービス。
詳しくは→ SoftBank公式サイト:新料金プラン「スマ放題」参照
Y! mobile(ワイモバイル)の基本使用料金
Y!mobileの場合は、独自のプラン構成になっています。他のキャリアでいうと「基本使用料金」と「パケット通信料」と「インターネット接続料」をまとめたようなプランが、「スマホプラン S【1GB】/M【3GB】/L【7GB】」と3種類用意されており、この中から必要なプランを選択して契約します。尚、これらのプランはデータ容量の共有や繰り越しはありません。
プラン名称 | スマホプランS | スマホプランM | スマホプランL |
---|---|---|---|
上限通信量 | 【1GB】 | 【3GB】 | 【7GB】 |
料金 | 2,980円 (税込3,218円) | 3,980円 (税込4,298円) | 5,980円 (税込6,458円) |
旧料金プランのパケット定額プラン
以下、旧プラン(2014年新料金プラン以前)の代表的なパケット定額プランについて掲載しています。
各キャリアの代表的なパケット定額プラン
キャリア | パケットプラン名 | 上限通信量 (※1) | パケット料金 |
---|---|---|---|
docomo | Xiパケ・ホーダイ フラット | 7GB | 5,700円+税 |
au | LTE フラット | ||
SoftBank | パケットし放題フラット for 4G | ||
旧WILLCOM | ウィルコムプランD+ | ||
旧EMOBILE | データ定額3-S・データ定額5 | 5GB | 3,696円+税 |
(※1)通信速度制限(送受信時最大128Kbpsに制限)がかかる一月の上限データ通信量。
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